売上を追いすぎて、僕は壊れかけていた
開業当初、「月商100万円を目指そう」「年商1000万円が成功ライン」みたいな情報をネットで見て、それを達成しなきゃいけないと思い込んでいたんです。朝から晩まで予約を詰め込んで、休みの日もSNS更新やチラシ配り。
気づけば自分の体はガタガタで、患者さんに「先生、疲れてますね」って心配される始末。
あなたも同じような状況じゃないですか?治療院開業を考えているけど、「税務はどうすればいいんだろう」「売上が足りなかったらどうしよう」って不安で夜も眠れない。開業したはいいけど、数字に追われて自分らしさを見失いそうになっている。
その「追われる経営」って、本当に必要ですか?
僕はある時、ふと気づいたんです。自分が目指していたのは「患者さんを楽にすること」だったはずなのに、いつの間にか「数字を達成すること」が目的になっていた、と。
そこから考え方を180度変えました。それが「まったり経営」という働き方です。
今日は、治療院開業における税務の考え方も含めて、からだ職が長く幸せに続けられる経営スタイルについて、僕の失敗と成功の実体験をすべてお話しします。

なぜ治療院は「開業1年で廃業」が多いのか
統計データはいろいろありますが、僕の周りを見ても実際にそのくらいの割合で閉院していく同業者がいます。技術はあるのに、経営がうまくいかない。
なぜこんなことが起きるのか?
「売上目標」という呪いにかかってしまう
多くの開業セミナーや経営コンサルは、こう言います。
- 「月商100万円を目指しましょう」
- 「客単価8000円×月100人で80万円」
- 「3年以内に年商1500万円が目標です」
もちろん、目標を持つこと自体は悪くありません。でも問題は、その数字ありきで経営を始めてしまうこと。
売上が足りないと焦る→無理な集客をする→質の低い施術になる→リピートが取れない→さらに焦る…という負のスパイラルにハマるんです。
僕自身も、開業2年目にこのループに完全に飲み込まれていました。
税務・会計を「後回し」にしてパニックになる
これ、本当によくあるパターンです。
治療院開業における「税務」って、実は最初から仕組みを作っておけば全然怖くないんです。でも、多くの人は「とりあえず開業してから考えよう」って後回しにして、結果的に大変なことになる。
僕も最初はそうでした。領収書をぐちゃぐちゃに溜め込んで、確定申告の直前に徹夜で整理する…みたいな地獄を味わいました。

「他人の成功モデル」を無理に真似してしまう
SNSを見ると、キラキラした成功事例ばかりが目に入りますよね。「開業半年で月商200万円達成!」みたいな投稿を見ると、「自分もそうならなきゃ」ってプレッシャーを感じる。
でも、その人の成功モデルは、あなたの人生にフィットしないかもしれません。
家族構成も、住んでいる地域も、得意な技術も、性格も違うのに、同じやり方で成功できるわけがない。なのに、無理に真似して自分らしさを失ってしまう。
これが、開業1年で廃業してしまう根本的な原因だと僕は思っています。
それが「まったり経営」の核心です。
「まったり経営」とは何か?|僕の考え方の転換点
売上に追われてボロボロになっていた頃、僕はある本を読みました。それが、「無理に大きくしなくていい」「自分のペースで小さく長く続ける」という考え方を教えてくれた本でした。
売上目標に追われず、自分のペースで小さく長く成功する働き方のこと。
具体的には、こんな考え方です。
「必要な分だけ稼ぐ」という発想
- 月50万円あれば生活できるなら、それ以上を無理に追わない
- 「月商100万円」より「月の手取り40万円」を目指す
- 売上は多いのに手元にお金が残らない…を避ける
僕の場合、年間売上1000万〜2000万円をホームページ集客のみで安定して達成していますが、これは「それ以上を無理に追っていない」結果でもあるんです。
必要な分だけ稼いで、あとは自分の時間や家族との時間に使う。そのほうが長く続けられるし、患者さんにも質の高い施術を提供できる。

「手元にお金を残す」守りの戦略
治療院開業における税務って、実は「知っているか知らないか」だけで手元に残るお金が数十万〜数百万円も変わるんです。
例えば:
- 個人事業主 or 法人? 売上規模によって有利な形態が変わる
- 経費の線引き どこまでが経費として認められるのか
- 青色申告の活用 最大65万円の控除を受けられる
- 小規模企業共済やiDeCo 節税しながら将来に備える
- マイクロ法人の活用 社会保険料を最適化する方法
僕自身、現在はマイクロ法人を活用して、自宅兼ジム(住居32坪・ジム8坪)を社宅として使うなど、税務・資産設計を実践しています。
これらは全部「合法的」な節税方法です。でも、知らないと損をする。だから、治療院開業の段階から税務の知識を少しずつ身につけることが本当に大事なんです。
「自分だけの城」を持つ安定感
Step2: ホームページという「Web資産」を育てる
Step3: 検索エンジンから自然に患者さんが来る状態を作る
まったり経営の3つ目の柱が、「自分だけの城」を持つこと。
僕が過去に制作会社に300万円を失った苦い経験から学んだのは、「ホームページは自分の土地に建てた城」だということ。SNSは「他人の土地に建てた砂の家」。
SNSは明日アカウントが凍結されるかもしれないし、アルゴリズムが変わって誰にも投稿が届かなくなるかもしれない。でも、自分のドメインで作ったホームページは、誰にも奪われないあなただけの資産です。
僕は現在、ホームページ集客のみで年間売上1000万〜2000万円を達成していますが、SNSは一切やっていません。毎日投稿に追われることもないし、「いいね」の数に一喜一憂することもない。
これが「まったり経営」の安定感です。

治療院開業で「税務」をどう考えるか|実践的なステップ
では、具体的に治療院開業における税務をどう考えればいいのか?僕の実体験をもとに、世界一わかりやすく解説します。
Step1:開業前に「お金の地図」を描く
- 毎月の生活費はいくら?
- 家賃・ローン・保険・食費・光熱費…全部書き出す
- 将来の貯蓄や子供の教育費も考える
- その上で「月の手取りがいくらあれば安心?」を決める
例えば、月の手取りが40万円あれば安心だとします。
そこから逆算すると:
- 手取り40万円 = 年間480万円
- 税金・社会保険料を考慮すると、年間売上は約600〜700万円必要
- 月商にすると50〜60万円
- 客単価8000円なら、月に60〜75人の患者さん
これが、あなたの「必要な売上」です。
月商100万円じゃなくていい。月商50万円で十分幸せに生きていけるなら、それを目指せばいい。この「自分の基準」を持つことが、まったり経営の第一歩です。
Step2:個人事業主か法人か、最初に決める
結論から言うと、最初は個人事業主で始めて、年間売上が500万円を超えたら法人化を検討するのが一般的です。
個人事業主のメリット:
- 開業届を出すだけで簡単に始められる
- 会計・税務がシンプル
- 赤字の繰越は3年間
法人のメリット:
- 社会的信用が高い
- 経費の幅が広がる(自宅を社宅にするなど)
- 赤字の繰越は10年間
- 所得が多い場合、税率が有利になることも
僕は開業当初は個人事業主で、ある程度安定してからマイクロ法人を設立しました。これによって社会保険料の最適化ができ、手元に残るお金が大きく増えました。
ただし、法人化には設立費用(約10〜20万円)や年間の維持費(税理士費用など)がかかるので、売上規模と相談しながら決めるのがベストです。

Step3:税理士を味方につける
税理士には最初から相談しましょう。
「売上が上がってから税理士をつければいい」と思っている人が多いんですが、それは間違いです。
税理士は、あなたの経営の「守りの専門家」。最初から相談することで:
- どの経費が認められるか教えてくれる
- 確定申告の準備を一緒にしてくれる
- 節税対策を提案してくれる
- 将来の法人化のタイミングをアドバイスしてくれる
税理士費用は月1〜3万円程度が相場ですが、それ以上の価値があります。僕自身、税理士に相談してから「こんなに経費にできるんだ!」って驚いたことが何度もあります。
特に開業1年目は、開業費として認められる範囲が広いので、領収書をしっかり取っておくこと。物件の内見費用、開業前の勉強会参加費、名刺作成費…全部経費になる可能性があります。
Step4:「青色申告」で最大65万円の控除を受ける
個人事業主として開業するなら、青色申告は絶対にやるべきです。
・最大65万円の特別控除が受けられる
・赤字を3年間繰り越せる
・家族への給与を経費にできる
青色申告をするには、開業後2ヶ月以内(または確定申告の年の3月15日まで)に「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。
これをやるだけで、年間の税金が数万円〜十数万円変わることもあります。知らないと本当に損。
Step5:会計ソフトで日々の記帳を習慣化
僕は最初、領収書を溜め込んで確定申告の直前に地獄を見ましたが、会計ソフト(freeeやマネーフォワードなど)を使い始めてから本当に楽になりました。
おすすめの習慣:
- 領収書は毎日スマホで撮影→会計ソフトに自動取り込み
- 週に1回、10分だけ会計ソフトをチェック
- 月末に「今月の収支」を確認する
これだけで、確定申告の時期に慌てることがなくなります。
Step6:将来に備える「節税×貯蓄」の仕組み
治療院開業において、税務を考える上で忘れてはいけないのが「将来への備え」です。
- 小規模企業共済: 掛金が全額所得控除、将来の退職金代わりに
- iDeCo(個人型確定拠出年金): 掛金が全額所得控除、老後資金を積み立て
- 経営セーフティ共済: 取引先の倒産リスクに備えつつ節税
これらは全部、「節税しながら将来に備える」ための仕組み。
僕自身、小規模企業共済とiDeCoを活用していて、年間で数十万円の所得控除を受けながら将来の資産形成をしています。これも税理士に相談して初めて知ったこと。

からだ職が長く続けられる経営スタイルの設計方法
ここまで、治療院開業における税務の考え方を中心に解説してきました。でも、税務はあくまで「守り」の部分。
本当に大事なのは、「あなたらしい働き方」を設計することです。
技術力を「ゆっくり」高め続ける
僕自身、柔道整復師の資格を持ち、全米認定ロルファー、RYT500ヨガインストラクターとして学び続けてきました。でも、それは「すぐに結果を出さなきゃ」という焦りではなく、「10年後も患者さんに価値を提供できる自分でいたい」という思いからです。
もしあなたが技術力をさらに高めたいなら、例えばIASTM筋膜リリースのような専門技術を学ぶのも一つの選択肢です。筋膜リリースは近年注目されている施術法で、患者さんの満足度も高い。
こうした技術を「自分のペース」で学び続けることが、長く愛される治療院を作る秘訣です。
「自分だけの城」=ホームページを育てる
SNSに依存せず、ホームページという「Web資産」で安定集客を実現する。
僕が過去に制作会社に300万円を失った経験から学んだのは、「ホームページは自分で育てるもの」だということ。
外注するにしても、「自分で更新できる仕組み」を持つことが絶対に必要です。業者に丸投げして、更新のたびに数万円取られる…なんて状態では、まったり経営は実現できません。
もしあなたが「ホームページで集客したいけど、どうすればいいかわからない」と悩んでいるなら、僕が運営するHealth Web Creationsのような、からだ職専門のWeb制作サービスもあります。
ホームページは「土地」、ドメインは「住所」、コンテンツは「城の中身」。この3つを自分のものにすることで、誰にも奪われない集客の仕組みが手に入ります。
「まったりペース」を守り続ける勇気
周りが「もっと頑張れ」「もっと売上を上げろ」と言ってきても、自分のペースを守り続ける勇気を持つこと。
僕も、売上を追いすぎていた頃は「月商100万円」を目指していました。でも、それを達成したとしても、自分の心身が壊れていたら意味がない。
今は、年間売上1000万〜2000万円を安定して達成しながら、家族との時間も大切にしています。自宅兼ジムという形で住居費も抑えられているし、税務面でもマイクロ法人を活用して最適化している。
これが僕にとっての「まったり経営」の形です。
あなたにとっての「まったり経営」は、また違う形かもしれません。でも、大事なのは「自分の幸せな働き方」を見つけること。

治療院開業で「廃業しない」ために、今できること
開業した瞬間に成功する人なんていません。最初の1年は、土台を作る期間。税務の仕組みを整えて、ホームページで少しずつ認知を広げて、患者さんとの信頼関係を築く。
そのためにできることを、もう一度まとめます。
開業前にやるべきこと
- 「お金の地図」を描く: 自分に必要な売上を明確にする
- 税理士に相談する: 個人事業主or法人を決める
- 青色申告の準備: 開業届と同時に申請書を提出
- 会計ソフトを導入: 最初から記帳の習慣をつける
- ホームページの準備: 自分で更新できる仕組みを作る
開業後に意識すること
- 売上目標に追われず、「患者さんの笑顔」を第一に考える
- 毎月の収支を確認し、税務の知識を少しずつ身につける
- 技術力を「自分のペース」で高め続ける
- ホームページを育て、SNSに依存しない集客の仕組みを作る
- 周りの成功事例に惑わされず、自分の「まったり経営」を貫く
僕自身、売上を追いすぎて心身ともに疲弊した経験があるからこそ、今は「まったり経営」という働き方を大切にしています。
あなたも、自分らしい幸せな働き方を見つけてください。

まとめ:治療院開業は「焦らず、ゆっくり、長く」が正解
治療院開業における税務は、決して難しくありません。ただ、「知っているか知らないか」で手元に残るお金が大きく変わるだけ。
・売上目標に追われる経営は、長く続かない
・税務は最初から仕組みを作れば怖くない
・自分の「必要な売上」を知ることが第一歩
・ホームページという「自分だけの城」を持つ
・まったり経営で、小さく長く成功する
僕は、売上を追いすぎて壊れかけた経験から「まったり経営」という働き方に出会いました。今は年間売上1000万〜2000万円をホームページ集客のみで達成しながら、自分のペースで幸せに働いています。
あなたも、自分らしい「まったり経営」を見つけてください。
もしあなたが治療院開業や経営について相談したいことがあれば、ぜひリベレイスに声をかけてください。一緒に「まったり経営」を考えましょう。
からだ職として、患者さんに価値を提供しながら、自分自身も幸せに働く。それが「まったり経営」の目指す未来です。
焦らず、ゆっくり、長く。
あなたの治療院が、10年後も笑顔で続いていることを心から願っています。



