はじめに:サイトの「信頼の柱」となる、固定ページの役割
こんにちは♬
『からだ職の「まったり」未来設計ラボ』のTatsuです^^
サイトは今、まさに世界に向けて情報を発信する準備ができた状態です。
しかし、情報を発信する前に、私たちは、このサイトが「何者」であり、「何を提供し」、「どこにあるのか」という、最も基本的な情報を、訪問者に対して、分かりやすく提示する必要があります。
今回の講座⑦では、あなたのWebサイトの「信頼の柱」となる、5つの必須「固定ページ」の作成方法を、一つひとつ丁寧に解説していきます。
1.プロフィールページ: 「誰が」運営しているのか?
2.サービス内容ページ: 「何を」提供しているのか?
3.料金ページ: 「いくらで」提供しているのか?
4.アクセスページ: 「どこで」提供しているのか?
5.お問い合わせページ: 「どうすれば」連絡が取れるのか?
これらのページは、お客様があなたのサービスを利用するかどうかを判断する上で、必ず目を通す、極めて重要なページです。
この記事を読み終える頃には、あなたは、単にページを作るだけでなく、それぞれのページが持つべき「役割」を理解し、お客様の信頼を勝ち取るための、効果的な内容を作成できるようになっています。
第一章:【基礎知識】「固定ページ」と「投稿ページ」の決定的な違い
具体的な作成に入る前に、WordPressの最も基本的な概念である「固定ページ」と「投稿ページ」の違いを、明確に理解しておきましょう。
この違いを理解することが、整理された分かりやすいサイト構造を作る第一歩です。
| 比較項目 | 固定ページ (Page) | 投稿ページ (Post) |
| 役割 | 普遍的・永続的な情報を掲載する | 時系列・流動的な情報を掲載する |
| 時間の概念 | 時間の経過で価値が変わらない(ストック情報) | 時間の経過と共に流れていく(フロー情報) |
| 主な用途 | プロフィール、サービス内容、会社概要、お問い合わせなど | 日々のブログ記事、お知らせ、イベント告知など |
| 表示場所 | 主にヘッダーなどのナビゲーションメニューに配置 | 主に記事一覧ページに、新しいものから順に表示 |
| 分類機能 | 親子関係の階層構造を作れる | カテゴリーやタグで分類できる |
簡単に言えば、固定ページは「公式サイトの、名刺やパンフレットのような部分」、投稿ページは「日々の情報発信を行う、ブログやお知らせの部分」と考えると分かりやすいでしょう。
今回作成するのは、前者である、サイトの根幹をなす「固定ページ」です。
第二章:固定ページの基本的な作成手順
まず、WordPressで新しい固定ページを作成する、基本的な操作方法を解説します。
この後の章で作成する5つのページは、すべてこの手順が基本となります。
- WordPressの管理画面にログインし、左メニューから「固定ページ」→「新規追加」をクリックします。
[画像: WordPress管理画面の左メニュー。「固定ページ」の中の「新規追加」がハイライトされているスクリーンショット] - タイトルを入力します。
ここには、そのページの役割がひと目で分かる、簡潔な名前をつけます。
(例:「プロフィール」「サービス内容」など)
[画像: 固定ページ新規追加画面。
一番上の「タイトルを追加」の欄がハイタリイトされている。
] - タイトルの下の、広いエリアが本文の入力欄です。
ここに、ブロックエディタを使って、文章や画像などの内容を追加していきます。 - 本文を書き終えたら、画面右側の設定メニューから「URL」(または「パーマリンク」)の項目を確認します。
初期設定では、日本語のタイトルがそのままURL(スラッグ)になってしまうため、簡潔な半角英数字(例:profile,service)に修正することを強く推奨します。 - 最後に、画面右上の「公開」ボタンをクリックすれば、ページの作成は完了です。
[画像: 固定ページ編集画面の右上。「公開」ボタンがハイライトされているスクリーンショット]
第三章:【プロフィールページ】「誰が」施術するのか?―専門性と人柄を伝える―
お客様が最も気にするのは、「どんなに素晴らしい技術か」ということの前に、「どんな人に、自分の体を任せるのか」ということです。
プロフィールページは、あなたの専門性と人柄を伝え、最初の信頼関係を築くための、最も重要なページです。
▼ このページの目的
- あなたの専門性・権威性・信頼性(E-A-T)を、客観的な事実をもって証明する。
- あなたの価値観や想い、人柄を伝え、顧客に親近感と安心感を持ってもらう。
- 「この先生にお願いしたい」という、個人的な指名理由を創出する。
▼ 含めるべき必須項目リスト
- 1. あなたの顔がはっきりと分かる、プロフェッショナルな写真:
- 清潔感があり、優しい笑顔の、高品質な写真を用意しましょう。
お客様に安心感を与える、最も重要な要素です。
- 清潔感があり、優しい笑顔の、高品質な写真を用意しましょう。
- 2. 名前と肩書き:
- 氏名(ふりがな)、院長・代表といった役職、そして「理学療法士」「〇〇認定ピラティスインストラクター」といった、最も重要な肩書きを明記します。
- 3. 保有資格・所属学会リスト:
- 国家資格、民間資格、学会、研修の修了証などを、箇条書きで分かりやすくリストアップします。
これは、あなたの専門性を客観的に証明する、強力な証拠となります。
- 国家資格、民間資格、学会、研修の修了証などを、箇条書きで分かりやすくリストアップします。
- 4. 経歴・実績:
- 学歴、職歴、これまでの臨床経験(人数や年数)、メディア掲載実績などを、時系列で簡潔にまとめます。
- 5. この仕事を始めた「想い」や「理念」(ストーリー):
- なぜ、あなたはこの仕事を始めたのか。
どんな想いで、日々お客様と向き合っているのか。
あなたの個人的な体験に基づいたストーリーは、お客様の心を動かし、強い共感を生み出します。
ここは、最も熱量を込めて書くべき部分です。
- なぜ、あなたはこの仕事を始めたのか。
- 6. プライベートな側面(人柄):
- 趣味、好きなこと、休日の過ごし方など、あなたの人間性が伝わる情報を少しだけ加えることで、お客様との心理的な距離がぐっと縮まります。
▼ 作成のポイントと、ブロックエディタでの作成例
- ポイント: 専門的な情報(資格・経歴)と、情緒的な情報(想い・人柄)を、バランス良く配置することが重要です。
- 作成例:
- 「カラム」ブロックを使い、左側に顔写真、右側に名前や資格のリストを配置すると、スッキリとしたレイアウトになります。
- 「想い」の部分は、通常の「段落」ブロックで、心を込めて文章を綴りましょう。
- 経歴や資格リストは、「リスト」ブロックを使うと、見やすく整理できます。
第四章:【サービス内容ページ】「何を」提供するのか?―価値を明確に伝える―
お客様は、あなたのサービスを受けることで、「どんな未来が手に入るのか」を知りたがっています。
サービス内容ページは、単なるメニューの一覧ではなく、あなたの提供価値を伝えるための、セールスページとしての役割を持ちます。
▼ このページの目的
- 提供しているサービス(施術・レッスン)の全体像を、分かりやすく提示する。
- 各サービスが、「誰の」「どんな悩み」を解決するのかを明確にする。
- サービスの「特徴」ではなく、顧客が受け取る「利益(ベネフィット)」を伝える。
▼ 含めるべき必須項目リスト
- 1. サービスメニューの一覧:
- 提供している全てのサービス(例:「根本改善整体コース」「骨盤矯正プログラム」「パーソナルトレーニング60分」など)を、まず一覧で提示します。
- 2. 各サービスの詳細説明:
- サービス名:
- こんな方におすすめです: ターゲットとなる顧客の悩みを、具体的にリストアップします。
(例:「長年のデスクワークによる肩こりに悩んでいる方」「産後の体型崩れを、安全に改善したい方」など) - サービスの特徴: 具体的に「何をするのか」を簡潔に説明します。
- このサービスで得られる未来(ベネフィット): サービスを受けた結果、お客様の生活がどのように変化するのかを、魅力的に描写します。
(例:「痛みのない快適な毎日を取り戻せます」「自信を持って、好きな洋服を着こなせるようになります」など) - 所要時間と料金: 料金ページへのリンクを設置するか、ここに明記します。
▼ 作成のポイントと、ブロックエディタでの作成例
- ポイント: 専門用語の多用は避け、中学生でも理解できるような、平易な言葉で説明することを心がけましょう。
「特徴(Feature)」と「利益(Benefit)」の違いを意識することが、最も重要です。 - 作成例:
- 各サービスを、「見出し」ブロック(h2またはh3)で区切ります。
- 「こんな方におすすめです」の部分は、「リスト」ブロックを使うと、視覚的に分かりやすくなります。
- サービスのイメージが伝わる高品質な写真や、説明動画を「画像」ブロックや「動画」ブロックで挿入すると、より効果的です。
第五章:【料金ページ】「いくらで」提供するのか?―不安を取り除き、行動を促す―
料金は、お客様がサービス利用をためらう、最も大きな心理的障壁の一つです。
料金ページは、その不安を完全に取り除き、安心して次のステップに進んでもらうための、重要な役割を担います。
▼ このページの目的
- 料金体系を、明瞭かつ誠実に提示し、金銭的な不安を払拭する。
- 価格以上の「価値」があることを、顧客に納得してもらう。
- 支払い方法や、キャンセルポリシーなどを明記し、トラブルを未然に防ぐ。
▼ 含めるべき必須項目リスト
- 1. 料金表(プライスリスト):
- サービス名、所要時間、料金(税込表記を推奨)を、一覧性の高い表形式でまとめます。
回数券や、初回限定割引などがある場合は、それも分かりやすく記載します。
- サービス名、所要時間、料金(税込表記を推奨)を、一覧性の高い表形式でまとめます。
- 2. お支払い方法:
- 利用可能な支払い方法(現金、各種クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など)を、ロゴなどを用いて、視覚的に分かりやすく提示します。
- 3. キャンセルポリシー:
- 予約の変更やキャンセルに関するルール(「前日の18時までにご連絡ください」「当日のキャンセルは、キャンセル料として料金の100%を申し受けます」など)を、明確に記載します。
- 4. 健康保険の適用について:
- 整体院やサロンの場合、「当院の施術は、健康保険の適用外となります」といった注意書きを、必ず明記します。
- 5. (推奨)料金に対する考え方・想い:
- なぜ、この料金設定なのか。
あなたが、その価格に見合う、どのような価値を提供すると約束するのか。
あなたの想いを伝えることで、単なる価格競争から脱却し、価値で選ばれるようになります。
- なぜ、この料金設定なのか。
▼ 作成のポイントと、ブロックエディタでの作成例
- ポイント: とにかく「分かりやすさ」と「透明性」が命です。
複雑な料金体系は避け、顧客が迷わないシンプルな提示を心がけましょう。 - 作成例:
- 料金表は、「テーブル」ブロックを使うと、誰でも簡単に見やすい表を作成できます。
- 支払い方法のロゴは、「ギャラリー」ブロックや「画像」ブロックを並べて表示すると、きれいに見えます。
- キャンセルポリシーなどの注意書きは、「ボックス」ブロック(※テーマ独自の機能、またはプラグインで追加)で囲むと、目立たせることができます。
第六章:【アクセスページ】「どこで」提供するのか?―最後の不安を取り除く―
せっかく予約を決意したお客様が、当日、場所にたどり着けずに迷ってしまったら、それまでの信頼関係が揺らぎかねません。
アクセスページは、「絶対に迷わせない」という、最高のおもてなしの心で作成する必要があります。
▼ このページの目的
- 事業所の場所を、誰にでも正確に、そして分かりやすく伝える。
- 来院(来店)に関する、あらゆる物理的な不安(道順、駐車場、建物の外観など)を、事前に解消する。
▼ 含めるべき必須項目リスト
- 1. 所在地(住所):
- 郵便番号から、建物名、部屋番号まで、正確に記載します。
- 2. Googleマップの埋め込み:
- ユーザーが、地図を直感的に操作できるように、インタラクティブなGoogleマップを埋め込みます。
- 3. 最寄り駅からの詳細な道順:
- 最も利用者が多いであろう、最寄り駅(またはバス停)からのルートを、写真付きで、ステップ・バイ・ステップで解説します。
「〇〇駅の△△口を出て、右に曲がります」→【その場所の写真】→「一つ目の信号を、□□銀行側に渡ります」→【その場所の写真】…というように、徹底的に丁寧に案内します。
- 最も利用者が多いであろう、最寄り駅(またはバス停)からのルートを、写真付きで、ステップ・バイ・ステップで解説します。
- 4. 建物の外観写真:
- お客様が、目的地に到着したことを確信できるよう、事業所が入っている建物の外観写真を、必ず掲載します。
看板や、入り口の写真も忘れずに。
- お客様が、目的地に到着したことを確信できるよう、事業所が入っている建物の外観写真を、必ず掲載します。
- 5. 駐車場・駐輪場の情報:
- 車や自転車で来られるお客様のために、専用駐車場や、近隣のコインパーキングの情報を、詳しく記載します。
▼ 作成のポイントと、ブロックエディタでの作成例
- ポイント: 初めてその土地を訪れる、方向音痴の友人を、自分が隣にいなくても、絶対に目的地に導いてあげる、という気持ちで作成しましょう。
過剰なくらい、丁寧で丁度良いです。 - 作成例:
- Googleマップは、Googleマップのサイトで「地図を共有または埋め込む」からHTMLコードを取得し、「カスタムHTML」ブロックに貼り付けることで、簡単に埋込めます。
- 道順の解説は、「画像」ブロックと「段落」ブロックを、交互に配置していくことで、分かりやすく作成できます。
第七章:【お問い合わせページ】「どうすれば」連絡が取れるのか?―機会損失を防ぐ入口―
お問い合わせページは、見込み客との最初の接点となる、非常に重要な入口です。
複数の連絡手段を用意し、ユーザーが最も使いやすい方法を選べるようにしておくことが大切です。
▼ このページの目的
- サービスに関する質問や、予約の相談などを、ユーザーが気軽に送信できるようにする。
- 複数の連絡手段を提示し、機会損失を防ぐ。
▼ 含めるべき必須項目リスト
- 1. お問い合わせフォーム:
- 講座⑤で導入した「Contact Form 7」などのプラグインで作成した、メールフォームを設置します。
- 2. 電話番号:
- 電話での問い合わせを希望するお客様のために、電話番号を明記します。
スマートフォンで見た際に、番号をタップするだけで電話がかけられるように、リンクを設定しておきましょう。
- 電話での問い合わせを希望するお客様のために、電話番号を明記します。
- 3. 営業時間・受付時間:
- 電話やメールに対応可能な曜日と時間帯を、明確に記載します。
- 4. (推奨)LINE公式アカウントへの導線:
- より気軽に、チャット形式で相談したいというニーズに応えるため、LINE公式アカウントの友達追加ボタンや、QRコードを設置します。
- 5. 返信に関する注意書き:
- 「24時間以内に、担当者より返信いたします」「3営業日経っても返信がない場合は、メールが届いていない可能性がありますので、お手数ですがお電話ください」といった、返信にかかる時間の目安を記載しておくと、お客様は安心して待つことができます。
▼ 作成のポイントと、ブロックエディタでの作成例
- ポイント: お問い合わせフォームの項目は、必要最低限に絞りましょう。
項目が多すぎると、ユーザーは入力を面倒に感じ、途中で離脱してしまいます。
「お名前」「メールアドレス」「メッセージ本文」があれば、まずは十分です。 - 作成例:
- お問い合わせフォームは、プラグインのショートコードを「段落」ブロックまたは「ショートコード」ブロックに貼り付けるだけで設置できます。
- 電話番号は、
tel:090-1234-5678という形式でリンクを設定すると、タップで電話がかけられるようになります。 - LINEのQRコードは、「画像」ブロックで設置します。
おわりに:サイトの「骨格」が、今、ここに完成した
お疲れ様でした。
この講座で、あなたは、ご自身のWebサイトの、最も重要で、基本的な「部屋」を、すべて作り上げました。
これらの5つの固定ページは、あなたのビジネスの信頼性を支える、揺るぎない「骨格」となります。
しかし、今はまだ、それぞれの部屋が、バラバラに存在しているだけです。
お客様が、これらの部屋を、自由自在に行き来できるように、私たちは、家全体の「案内図」と「通路」を、整備してあげる必要があります。
次の講座⑧では、いよいよ、サイトの上部(ヘッダー)に、これらのページへのリンクをまとめた「ナビゲーションメニュー」を作成し、サイト全体の利便性を向上させる、仕上げの作業に入っていきます。
あなたのサイトが、いよいよ、一つの完成された「家」として、機能し始める瞬間です。
楽しみにしていてくださいね。
P.S.
最高の「骨格」が完成した今、その家に、どんな「魂(専門性)」を宿らせるかが、あなたのビジネスの成否を分けます。
その魂の核となる「① 圧倒的な専門技術」を磨き、他の誰とも違う価値を提供したいなら、僕が主宰する「日本IASTM筋膜リリース協会」のセミナーが、あなたの家に、揺るぎない輝きを与えるかもしれません。
そして、その素晴らしい家の存在を、世の中に広く知らせるための「② 集客できるホームページ運用術」。
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最後までお読み下さりありがとうございました^^
ーTatsu


