こんにちは♬
『からだ職の「まったり」未来設計ラボ』のTatsuです^^
「経済的自立を達成し、早期リタイアする」
独立開業という、いばらの道を歩む、私たち理学療法士、整体師、ヨガインストラクター、トレーナーにとって、それは、いつかたどり着きたいと願う、究極の理想郷のように響く言葉かもしれません。
僕も、そうでした。
何にも縛られず、お金の心配なく、ただ自分の好きなことだけをして生きていきたい。
その一心で、僕はFIREという、ただ一つのゴールテープに向かって、脇目も振らずに走り続けました。
そして、33歳の時。
僕は、実質的に、そのゴールテープを切りました。
しかし、僕は今も、こうして働いています。
なぜか?
そして、その過程で、僕はFIREという目標そのものよりも、遥かに価値があり、僕の心を本当に満たしてくれる、新しい「自由」の形を見つけてしまったからです。
この記事は、僕がなぜ「FIREを目指すのをやめたのか」という、僕自身の、極めて個人的な物語です。
もしあなたが今、起業という道で、ただひたすらに数字や成功を追い求め、少しだけ、心に渇きを感じているなら。
この話は、あなたの未来設計を、より豊かにするための、一つのヒントになるかもしれません。
僕がFIREという夢を追いかけた理由
僕がこの旅を始めたきっかけは、一冊の本でした。
橘玲さんの「黄金の羽の拾い方」。
この本が教えてくれた「経済的独立」という概念は、当時の僕にとって、まさに雷に打たれたような衝撃でした。
「お金のために働く」のではなく、ただ純粋に、僕の好きなこと(ヨガ&整体)に没頭したい。
そのために、まずは「働かなくても生きていける」という、経済的な土台を築き上げる。
その目標は、当時の僕にとって、何よりも正しく、そして輝いて見えました。
ゴールのための疾走。その裏にあった“歪み”
その日以来、僕は「資産〇〇円」という、明確な数字のゴールに向かって、全力疾走を始めました。
柔道整復師としての臨床経験を武器に独立開業し、文字通り、寝る間も惜しんで働きました。
幸せではなかった日々
その結果、資産は順調に増え、お店も予約の取れない人気店になりました。
僕は、着実にFIREというゴールに近づいていました。
しかし、その裏側で、僕の心と身体は、静かに、しかし確実に悲鳴を上げていました。
好きなことをやっているはずなのに、全く、幸せではなかったのです。
予約で埋まったスケジュールは、自由ではなく「牢獄」に感じました。
お客様の「ありがとう」は、僕の心を潤す泉ではなく、次の売上目標へのプレッシャーに変わっていきました。
過労とメンタル不調で、何度も休業し、お客様にご迷惑をおかけしたことも一度や二度ではありません。
僕は、未来の「リタイア(引退)」という自由のために、かけがえのない「今」を、猛烈な勢いで犠牲にしていたのです。
このままゴールテープを切ったとして、そこに、本当に僕の望む未来はあるのだろうか?
僕の心は、深い霧に包まれていました。
FIREという設計図の、致命的な欠陥
その霧の中で、僕は、多くの人が崇拝する「FIRE」という設計図に、特に私たち「からだ職」のような専門家にとって、いくつかの致命的な欠陥があることに気づき始めました。
1. 「天職」を「引退」する、という矛盾
そもそも、なぜ理学療法士や整体師、ヨガインストラクターは、その仕事を選んだのでしょうか。
人の役に立ちたい、人を癒したい、という、純粋な情熱があったからではないでしょうか。
それは、単なる「仕事」ではなく、あなたの人生を懸ける価値のある「天職(ライフワーク)」のはずです。
その「天職」から、「早期に引退(Retire Early)する」ことを目指す。
このこと自体に、僕は大きな矛盾を感じ始めたのです。
問題は「働くこと」自体ではなく、「働き方」にあるのではないか、と。
2. 「ゼロか100か」という、危険な思考
従来のFIREは、「資産目標を達成するまで=不自由」「達成したら=自由」という、デジタルな二元論です。
この考え方は、「達成するまでの長い道のり」を、全て「我慢の時間」にしてしまいます。
人生は、そんなに単純ではありません。
3. 「プロセス」という名の豊かさの欠如
そして何より、FIREは「ゴール(状態)」にのみ価値を置き、そこに至る「道のり(プロセス)」の豊かさを、完全に無視しています。
お客様との出会い、技術が向上する喜び、新しい知識を得る興奮。
これらの、日々の尊いプロセスこそが、私たちの人生を彩る本当の宝物であるはずなのに。
新しいゴール:「働いてもいいし、働かなくてもいい」という、持続可能な情熱
そして、僕はFIREという目標を、自分の中で、静かに手放しました。
代わりに、僕が設定した、新しいゴール。
それは、「早期リタイア(Retire Early)」ではなく、「ワーク・オプショナル(Work-Optional)」という状態です。
「働かなくても生きていける。
だからこそ、心の底から『働きたい』と思える仕事だけを、好きな時に、好きなだけ、最高のコンディションでやる」
この状態こそ、情熱を仕事にした、私たち専門家にとっての、最高の理想郷ではないでしょうか。
この哲学が、僕の「1日4時間×週7日」という、ユニークな働き方を生み出しました。
僕は、経済的には、もう週7で働く必要はありません。
しかし、僕にとってこの仕事は、もはや「労働」ではないのです。
それは、僕の精神を安定させ、知的好奇心を満たし、社会との繋がりを与えてくれる、最高の「やりがい」そのものなのです。
終章:あなただけの「FIRE」を再定義しよう
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
僕がFIREを目指すのをやめたのは、決して、夢を諦めたからではありません。
その夢の、さらに先にある、もっと豊かで、もっと自分らしい、本当のゴールを見つけてしまったからです。
独立開業という道は、あなたに、あなただけの「成功」と「自由」を、オーダーメイドで設計する権利を与えてくれます。
世間が提示する「資産〇〇円」という既製品のゴールを目指すのではなく、
あなたが、心の底から「これなら、一生続けたい」と思える、持続可能で、情熱に満ちた働き方を、デザインしてみませんか?
P.S.
この、あなただけの「ワーク・オプショナル」な状態を築く上で、僕を支えてくれた「具体的な武器」について。
その土台となるのは、「① 時間を切り売りしなくても、高い価値を提供できる、圧倒的な専門技術」と「② その価値を、あなたが寝ている間も伝え続けてくれる、Web資産」です。
もしあなたが、①の武器として、短い時間で、お客様に深い感動と結果を提供できる技術を求めているなら、僕が主宰する「日本IASTM筋膜リリース協会」のセミナーが、そのための強力な一手になるかもしれません。
そして、②の武器である「ホームページ」。
これこそが、あなたが働く時間を自由に選ぶための、最強の自動集客システムです。
その構築で悩んでいるなら、僕が「開業を助ける、破格の価格で高品質ホームページも制作」で、あなたの起業という、新しい自由への扉を開くお手伝いをします。
最後までお読み下さりありがとうございました^^
ーTatsu


