こんにちは♬
『からだ職の「まったり」未来設計ラボ』のTatsuです^^
「いつかは、自分の城を持って独立したい…でも、正直、怖い」
病院や施設、スタジオで経験を積む、志の高い理学療法士、整体師、ヨガインストラクター、トレーナーの多くが、一度は心に抱く感情ではないでしょうか。
安定した給料、保証された福利厚生。
それを手放すことへの恐怖。
もし、お客様が集まらなかったら?
もし、収入が今の半分以下になったら?
もし、失敗して、家族に迷惑をかけたら…?
考えれば考えるほど、不安は雪だるま式に膨れ上がり、夢への第一歩が、鉛のように重くなっていく。
その気持ち、痛いほどよくわかります。
なぜなら、ほんの数年前の僕自身が、その「不安という名の沼」のど真ん中で、もがき苦しんでいたからです。
今日は、そんな僕が、どうやってその沼から抜け出し、不安を具体的な「自信」に変えて、自分らしい開業への道を歩み始めたのか。
その「5つのステップ」を、僕自身の失敗談も交えながら、正直にお話ししたいと思います。
この記事は、精神論ではありません。
あなたの心の中にある、漠然とした霧を晴らすための、具体的な行動計画です。
ステップ1:「なぜ独立したいのか?」―あなたの“本当の欲望”に名前をつける―
最初のステップは、意外に思われるかもしれませんが、物件探しでも、資金計算でもありません。
それは、あなた自身の心と、深く、深く、対話することです。
僕が開業前に感じていた不安の正体。
それは、「失敗したらどうしよう」という恐怖だけではありませんでした。
その奥底には、「自分は、本当は何がしたいんだろう?」という、目的の曖昧さがあったのです。
「もっと稼ぎたい」
「もっと自由な時間が欲しい」
もちろん、それも本音でした。
しかし、それだけでは、いざ困難に直面した時に、心は簡単に折れてしまいます。
僕がやったのは、ノートを一冊用意し、誰にも見せないと決めて、自分の汚い本音を全て書き出すことでした。
「なぜ、今の職場が嫌なのか」「どんなお客様と、どんな時間を過ごせたら、最高に幸せか」「5年後、どんな火曜日の朝を迎えたいか」。
そうして見えてきた僕の“本当の欲望”は、「大金持ちになりたい」ではありませんでした。
それは、「お金の不安から解放され、時間に追われず、僕を本当に必要としてくれるお客様一人ひとりと、心ゆくまで向き合える、穏やかな毎日を送りたい」という、ささやかな、しかし切実な願いでした。
これが、僕の「まったり経営」という哲学の原点です。
あなたも、ぜひこの作業をしてみてください。
「もっと稼ぎたい」の奥にある、「家族を安心させたい」という愛情。
「自由な時間が欲しい」の奥にある、「自分の技術をとことん探求したい」という情熱。
あなたの“本当の欲望”に名前がついた時、それは単なる夢ではなく、あなたの人生を懸けて目指すべき、力強い「北極星」に変わります。
ステップ2:「誰に、何を届けるのか?」―あなただけの“物語”を紡ぐ―
北極星が見つかったら、次は、そこへ向かうための「船」を設計します。
それが、あなたの事業コンセプトです。
多くの独立を目指す人が陥る失敗。
それは、「私、〇〇ができます」という技術の切り売りをしてしまうことです。
しかし、お客様は技術を買っているのではありません。
その技術によってもたらされる「理想の未来(変化)」にお金を払うのです。
悪い例
「筋膜リリースが得意な整体院です」
良い例
「浦和のデスクワーカーが、長年の肩こりから解放され、仕事のパフォーマンスを最大化するための、筋膜専門サロンです」
後者には、「誰が」「どうなる」という、明確な物語がありますよね。
この物語こそが、他の誰にも真似できない、あなたの事業の魂になります。
僕自身の失敗談
開業当初、僕は自分の持つ資格や技術をただ並べているだけで、明確な物語がありませんでした。
結果、お客様には僕が「何屋」なのかが伝わらず、最初の数ヶ月は閑古鳥が鳴いていました。
あなたの「経験の源泉」を思い出してください。
理学療法士としての臨床経験、トレーナーとしてアスリートを支えた経験、ヨガインストラクターとして生徒の心と身体を解放した経験…
それらの経験の中で、あなたが最も心を動かされたのは、どんな人の、どんな変化でしたか?
その記憶の中に、あなたの事業が語るべき、最高の物語が眠っています。
ステップ3:「いくら必要か?」―お金の不安を“見える化”する―
さて、いよいよお金の話です。
不安の最大の原因は、この「お金」が、漠然としていて“見えない”ことにあります。
であれば、徹底的に見える化して、その正体を暴いてしまいましょう。
1. 最低限の「生活費」を知る
まず、あなたが生きるために、毎月最低限いくら必要か。
家賃、光熱費、食費、通信費…全て書き出してみてください。
思ったより少ない、と感じるかもしれません。
これが、あなたの「最低防衛ライン」です。
2. 最低限の「開業資金」を知る
見栄を張る必要は一切ありません。
豪華な内装も、最新の治療機器も、最初は不要です。
僕の友人は、中古のベッドと数枚のタオル、そして自宅の一室で、たった50万円で開業しました。
「自宅サロン」という選択肢も視野に入れれば、独立のハードルは劇的に下がります。
3. 最低限の「運転資金」を知る
これが最も重要です。
開業後、すぐに売上が立つとは限りません。
その間の経費と生活費、つまり「運転資金」を必ず用意してください。
僕は、最低でも半年分あると、心の平穏が保てると考えています。
僕自身、独立開業時に1000万円以上の融資を受け、その返済プレッシャーで押しつぶされそうになりました。
あの経験から学んだのは、「お金は、多ければいいというものではない。
心の安定を保てる、“ちょうどいい額”を知ることが重要だ」ということです。
これらの数字を書き出すことで、「漠然とした不安」は、「解決可能な課題」に変わります。
ステップ4:「武器」を点検する―技術だけで、本当に戦えるか?―
私たち「からだ職」は、技術さえ磨けば成功できると信じがちです。
しかし、それは大きな間違いです。
独立開業とは、一人の職人から、「経営者」になることを意味します。
あなたの武器は、その素晴らしい臨床技術だけですか?
- 集客の武器(マーケティング): あなたの価値を、未来のお客様に届ける方法は?
- 経営の武器(マネジメント): お金の管理、時間の管理、顧客の管理はできますか?
- 心の武器(マインドセット): ひとり経営の孤独や、失敗の恐怖と戦う準備はできていますか?
僕も、開業当初はこの現実から目を背けていました。
「良いものを提供していれば、お客様は自然と来てくれるはずだ」と。
しかし、現実は非情でした。
誰もいない施術院で、僕は「技術だけでは、誰一人救えない」という当たり前の事実に、打ちのめされたのです。
そこから、僕は必死で経営とWeb集客を学びました。
その知識こそが、僕の素晴らしい技術を、本当に必要としているお客様の元へ届けてくれる、唯一の「橋」となったのです。
ステップ5:「今日できること」から始める―“完璧な準備”など、永遠に来ない―
さあ、最後のステップです。
ここまでで、あなたの進むべき道、作るべき船、必要な資金、そして揃えるべき武器が見えてきました。
しかし、多くの人がここで足踏みしてしまいます。
「まだ準備が足りない」「もっと完璧になってから…」と。
断言します。
独立開業に、完璧な準備など、永遠に訪れません。
僕があなたに最後にお伝えしたいのは、「小さく、今すぐ、始める」ことの重要性です。
- 今日、あなたの事業コンセプトを、ブログに1記事投稿してみる。
- 今週、あなたの専門分野で悩んでいる友人の相談に、無料で乗ってみる。
- 今月、開業資金のために、銀行口座を新しく作り、1万円を振り込んでみる。
どんなに小さな一歩でも、それは間違いなく、あなたの未来を変えるための、力強い前進です。
僕のこの『未来設計ラボ』も、たった一本の記事から始まりました。
まとめ:あなたの不安の先に、未来は待っている
独立開業への道は、決して平坦ではありません。
しかし、その不安の先には、会社員では決して味わうことのできない、圧倒的な自由と、自己実現の喜びが待っています。
この記事でご紹介した5つのステップが、あなたの暗闇を照らす、確かな光となったなら。
そして、あなたの不安が、未来へのワクワクするような期待感へと、少しでも変わったなら。
これほど嬉しいことはありません。
あなたの挑戦を、心から応援しています。
P.S.
この記事の中で、「技術以外の武器も必要だ」という話をしました。
現代の独立開業において、その武器の中でも特に強力なのが、「① 他の誰も真似できない、圧倒的な臨床技術」と、「② その価値を、24時間395日伝え続けてくれる、強力なホームページ」です。
もしあなたが、①の武器として、筋膜という分野に少しでも興味があるなら、僕が主宰する「日本IASTM筋膜リリース協会」のセミナーが、あなたの新しい扉を開くきっかけになるかもしれません。
ここでは、僕が臨床で結果を出し続けている技術の、核心部分を余すところなくお伝えしています。
そして、②の武器を揃える上で、「でも、ホームページ制作って高いし、難しそう…」と足踏みしているなら、ご安心ください。
僕自身が、過去の自分のように悩む仲間を助けたいという想いから、「開業を助ける、破格の価格で高品質なホームページ制作」も行っています。
どちらも、あなたが「必要だ」と感じた時に、思い出していただけたら幸いです。
無理な売り込みは、僕の哲学に反しますからね。
まずは、あなた自身の力で、今日の一歩を踏み出すこと。
それが、何よりも大切です。
最後までお読みくださりありがとうございました^^
ーTatsu


